2016 07(続4)
2016年7月 仙台~石巻
特に縁があるわけでも無いが、仙台には4~5年おきに訪れる。特にせんだいメディアテークには4回目。
きっかけは、学生時代に学生主体のコンベンションイベントに参加した折に話題に挙がったのがせんだいメディアテークだったから。
今回は震災後初めて、そして直前に起きた「相模原」の事件報道が毎日繰り返されていた頃に訪れた。
メディアテークは数本のチューブと数枚のプレートのシンプルな構成とその間の空間というかゾーンのプログラムが当時から多岐に記述される建物だったと思う。
学生時はそのシンプルな構成と模型に惹かれることはあっても、実際の内部の使われ方の魅力は体感として得られなかった。過去何度か訪れた際にも。
でも今回は違った。
夏休みで図書館(図書のスペース?ゾーン?)で勉強する学生で溢れていた。ただここは仕切りの無い学習室であるため図書閲覧者と勉強中の学生とには勝手に『互いの気遣い』があるように見えて、
他にも閲覧コーナー脇ではベンチで居眠りする人、弁当を食べる人、、、さまざまで、そのことがなぜだか安心した。
多様であること
最上階フロアは事務所とラウンジスペースという公的施設の割には贅沢な使い方で、意外と人が少ない。定禅寺通りの新緑のケヤキ並木を俯瞰さえできる。
東京に限らず市街地の最上階や屋上の開放の大切さ。
帰り際、この最上階まで車いすの青年がひとりでチューブのエレベーターでやってきて、定禅寺通りの景色を眺めて帰って行った。
素敵。